気づくと、12月も下旬に差し掛かろうとしています。
自分のシューズデザインの仕事は、来年2月に展示会を予定していますので、
その間でのサンプルアップが必須で、今時期にどれだけ進められるかが、勝負の時期です。
そして、表題にあります靴木型が、シューズをデザインする上で、全てのスタートになるのです。
人間の足の構造やサイズを木型にデザインとして反映し、既製靴として展開するべく、まず木型を設計をします。
身体性という機能とデザインの融合です。
こちらなどは、非常にベーシックなラウンドトウの木型で、「土に還る靴」でも使用した、
H?の定番型です。
こちらは、2012年に発表したシンメトリーシューズの木型です。
底面の左右がシンメトリーです。上部は、左右フィットするように作り身体性も確保しています。
シンメトリーの木型で作ったシンメトリーシューズはこんな愛らしいシェイプになります。
こちらは、初公開!2012年から考案している木型なのですが、見ての通りコンセプトとシェイプが複雑で、いまだ身体性とデザインの融合が出来ずに、お蔵入り寸前です(笑)
あきらめずいつかシューズとしてお目見えするかもしれませんのでお楽しみにされて下さい。
そして、こちらは、イギリス留学時代にイギリスのノーザンプトンの木型メーカーで購入した、某有名メーカーの某モデルのラストです(笑)ノーザンプトンでは、靴学生に門戸を開放して人材の育成をするスタンスがあります。
伝統的なドレスシューズの木型ですが、英国の服飾としてのドレスシューズの木型のラインを感じることが出来ます。留学時代にこの木型で何足かシューズを作った思い出の木型です。
一つのデザインを既製品で製造するにこのような製造用のプラ型を30台程度を作らなければならなかったりします。コスト的にもその都度高くつきますが、この靴木型がないとシューズが作れないのです。
いろいろ思いをはせながら、次はどんな靴木型にチャレンジしようかなどと、この年末も思いを巡らせています。