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勝川永一/KATSUKAWA Eiichi
イノチを履く、イノチを着る。
Shoe designer (シューデザイナー)
東京都目黒区出身
シューズブランド「H?Katsukawa From Tokyo」を主宰。

大学卒業後に国内の靴メーカー勤務を経て、渡英。
イギリス・ノーザンプトンにあるトレシャム・インスティテュート フットウェアコースにて靴のデザインと製作を学ぶ。
卒業後、イギリス・ブライトンにて、ポールハーデン氏にインターン として師事。
2004年10月に帰国。
帰国後、靴修理職人として働く傍ら、靴のデザインと製作を継続。
2007S/Sより、独自の皮革にこだわったシューズコレクション を発表し、
大手セレクトショップにて展開される。
2008年 皮革に携わる多くのデザイナーを輩出しているJLIA LEATHER GOODS AWARD
(社団法人日本皮革産業連合会)にて、審査員特別賞を受賞。
2010年より、新宿伊勢丹メンズ館シューズラボにて展開される。
フィレンツェで開催されている、世界最大のメンズファッション見本市PITTI UOMOにて、POP UP STORE招待デザイナーとして7回連続出展を果たす。
2012年に、パリの老舗セレクトショップL’Eclaireur (レクレルール)にて展開される。
同年、DOVER STREET MARKET GINZAにて展開される。

毎シーズン、ハイクオリティ・ハイデザインのシューズをクリエイトし続け、シューデザイ ナー
として、独自のポジショ ンを確立している。
また、2010年東京目黒区に、靴の修理機能を主としたライフス タイルサービスショップ
「THE SHOE OF LIFE」を開店し、皮革のアフター サービスにも取り組んでいる。

http://hkatsukawafromtokyo.net
http://instagram.com/hkatsukawa



10 years…

今日、運営しているシューリペアショップの弊店時に顔を出すと、そこにはとても懐かしい自身のデビュー作が2足、作業台の上に置いてありました。

「10年前に購入されたらしいですよ!」

とスタッフがそのお客様から聞いたこれらのシューズとのいきさつを教えてくれました。

「10年前にとても気に入って買って、傷まないように大事に履いていらっしゃるそうですよ!」

突然のことでしたが、とてもうれしかったと同時に、タイムマシンに乗ったかのように、少しの間、そのころの感情と思い出があふれ出てきました。

10年。

過ぎてしまえば、10年なんて時間はこんな儚い時間だとは、、

2004年イギリスから帰国後に閃いたアイデアでアイコンとなる皮革ニベレザーを生み出し、イギリス顔の新しいドレスシューズに仕立てたシューズが2007年のデビュー作で世の中にでました。

今では、模造品も出回るようになっているH?Katsukawaのデビュー作で、この独自の風合いが特徴の皮革。

それだけ認知されたなんて喜んでいる場合ではないのですが、、

10年前はだれも見たことなかった皮革。

その革で作ったとっても風変わりで、決して安くもないシューズを2足も買ってくれて、10年後に僕の運営するリペアショップに修理に持ってきてくれるなんて、モノづくり冥利に尽きる出来事です。

10年も大事にして頂いていたなんて。

そう。その頃、靴メーカー出身の僕には小さな夢がありました。

それは、大量生産の中ではほとんどありえない事ですが、デザイナーが作ったシューズをデザイナーが直すというコンセプトです。

今日、そんな小さな夢は叶いました。

次の10年もそんなちっちゃな夢や人には言えない大きな夢も、夢見て一つ一つ叶えて行きたいと思います。

きっと振り返ればあっという間の時間なんでしょう。

 


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